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喫茶ぺぷちん
〜旅する金魚〜
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たびびとしらず #06
島好き在さんの旅の記憶 はての浜 第6回『上を出せ』 こういうのを「命の洗濯」というのだろうなぁ、と白い砂浜の果てで、空と海の区別がつかないような青を眺めながら思っていた。 見渡す限り、周囲360度に誰もいない。水平線の先まで人っ子一人見えず、まるで無人島に漂流してきた人のようだった。 沖縄県・久米島の先にある「はての浜」。 4月のある平日、私はそこで佇み、「何もしない」を満喫していた。私を運んでくれた船頭さんは「また夕方に迎えに来ます」と言って帰っていった。 全長7kmの白い砂浜のほかには、日よけの掘っ立て小屋が一つぽつんと建っているだけ。携帯電話の電波も届かない、何もない浜で、私は無心になるしかなかった。 頭の中を空っぽにするのも難しいもので、こういう時に思い出すのは、楽しかった出来事よりも、恥ずかしかったことや嫌なことの方が多い。深くため息をついても、叫んでみても、なんならもんどりうっても、そんな私を見る人は誰もいない。 30分くらい経ったんじゃないかと時計を見ると、実際は10分程度しか経っていなかった。 船頭さんが迎えに来るのを忘れてい
エッセイ
西館 在
4月15日
読了時間: 6分
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