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喫茶ぺぷちん
〜旅する金魚〜


ビールとバックパック #04
4本目:プラハハムとクネドリーキ(プラハ、チェコ) 旧市街広場 チ ェコの首都プラハ、中世の街並みがそのまま残る旧市街広場。 石畳が延び、周囲をゴシックとバロックの建物が囲む。旧市庁舎の天文時計が時を刻み、ヤン・フス像を中心に広場がひらける。冬になるとその旧市街広場、旧市庁舎の前にクリスマスマーケットが現れる。クリスマスマーケットでは、おしゃれなクリスマス飾りとか工芸品、ワインとか売られている。幅が2-3mくらいの小さな小屋のような出店が連なる。店のファサード(正面)は色とりどりでカラフルなのだが、冬のヨーロッパの灰色の空のせいか少しくすんで見える。これが夜になりライトアップされると、屋台ごと光の輪郭で縁取られて一気にキラキラに。 ひ と昔前は、ヤン・フス像の向こう側に仮設のスケートリンクもあったが、近年はやっていないらしい。売られている飲み物は、定番のホットワイン──グリューワインとも呼ぶ──やホットチョコレート。蜂蜜のお酒「メドヴィナー」を知らなくて飲みそびれたのは、かなり後悔している。──冬は温めたものを飲むらしい── メドヴィナー ふ..

麦のヒト
2025年11月22日読了時間: 3分


ビールとバックパック #01
1杯目 エフェスビール(トルコ) 世界遺産・古代ローマの都市『エフェソス』が名前の由来のビール すっきりした味わいのピルスナー エフェスビール 公園作ったことありますか? 自分はあります。トルコで。 随分前の話。デジカメはまだ画素数が30万で。 バックパックひとつ、サンダル履きで単身トルコに飛んだ。 観光するだけじゃ、サーッと通り過ぎるだけで物足りない気がして、ボランティアみたいなものに参加してみた。 8月。小さな島に集められた。 (島と言っても道路で陸地と繋がっていて江の島みたいな感じ) バスに乗って出勤よろしく公園を作りに通っていた。 公園を作ると言っても、やっていることには朝から晩まで石拾い。 拾った石を一輪車に乗せ、せっせと端へ運ぶ。 石畳を敷いたり、樹木を植えたりもしたかったけれど、そういう花形の仕事は職人さんたちの領分。四角いブロックを石畳の石に当てて コンコン と叩くあのハンマー。 あこがれるが、自分の役目は、石拾い。 真夏のギラギラした太陽のしたで、ひとつ、またひとつ、と石くれを集めていく。 とこれだけ聞くと、がっつりとした労働に

麦のヒト
2025年8月14日読了時間: 3分


たびびとしらず #01
島好き在さんの旅の記憶 第一回「島は逃げない、私が帰れないだけ」 記念すべき第一回目。さて、何を書こうか――そんなことを考えているうちに、ふと過去に訪れた旅先が脳裏に浮かび、しばしトランス状態に。 「島好き」と紹介されたのだから、やはり最初のエッセイは島がふさわしいだろう。 実際、真っ先に思い浮かんだのも島だった。 その島とは、ベタだけれど沖縄。ベタだけど本島。 今から20年ほど前。ANAが「全国どこでも1万円」という破格のフライト企画を実施したことがあった。全路線片道1万円という、まさに“神企画”だった。 当時の勤務先はわりとゆるく、平日だった受付開始時刻に、電話を鬼のようにかけまくった。もちろん、そう簡単には繋がらない。何十回目かのチャレンジでようやく繋がったとき、電話口の方にぶつけたのは「伊丹を金曜出発、日曜戻りで空いている路線はありますか?」という、行き先無視のドンブリ質問。 そう、どこでもよかった。ただ、とにかく旅がしたかったのだ。 たしか予約したのは5月でフライトは7月。北海道方面はすでに満席だったが、運よく「金曜昼前に伊丹出発、日曜

西舘 在
2025年8月14日読了時間: 4分
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