ビールとバックパック #02

更新日:2025年11月24日
2本目 アルファビール(ギリシャ)
ラガー。すっきり軽い感じだったと思う。水の代わり。
1961年販売開始と聞くと、割と新しい。
なんとなく歴史を感じさせる国ギリシャ。その首都アテネ。
有名なパルテノン神殿は、ストライキやってて中に入れなかった。
なんでまたよりによって自分が訪れたこの日を選んでストライキをするのか。
ちょっと前の日にはタクシードライバーがストライキをしててアテネ中心部からタクシーが姿を消していたが、タクシーなど使わず基本歩くか地下鉄を利用する自分にはノーダメージだった。
タクシードライバーのストライキなどは気にも留めてなかったが、いざ自分の身に降りかかってくるとなると話は別だ。
パルテノン神殿の入り口まで行って、チケット売り場に誰もいなくて、フェンスに無慈悲に貼られたお知らせを見て、初めて今日はやってないとわかるのだ。
スマホなんてまだなかった時の話。
歴史の教科書の挿絵を思い出してほしい。
家々の屋根のさらに上にある丘とそびえたつ神殿を。
あの小高いアクロポリスの丘のパルテノン神殿の入り口まで坂道を登って行った労力を返してほしい。
のどが渇いた。まだ9月、それなりに日差しも強い。
パルテノン神殿の入り口の売店で売っていたフレッシュオレンジジュースは、観光地価格でけっこうなお値段、予算オーバー、飲めない。
どこかで水分を補給しなければならない、丘の下のプラカ地区におりてきた。プラカをプラプラ。
プラカ地区は、きれいなカフェやレストランが立ち並ぶ、にぎやかなエリアだ。
「シグノーミ!」(ギリシャ語で「すみません」の意味)
カフェの店員さんに声をかけて、とりあえず座る。ビールをたのむ。
海外旅行中、入ったカフェやパブでビールを頼むときには、とりあえず「ビール1杯」とか
「ローカルビール1杯」と注文してみる。
地元ローカルな銘柄のビールが出てくる。
あのマイケル・ジャクソン(ビール評論家)が「ビールは、そのビール工場の影が届く範囲で飲むが一番うまい」みたいなことを言っていたと思う。
そこまで極端でなくても、鮮度、温度管理と、あまり揺らさない、という意味ではビール工場と飲むところは近い方がやっぱりいい。
で、出てきたのは、地元アテネの「アルファ」ビール。緑のボトル、白いラベル(だったと思う)にギリシャ文字。読めない。慣れない。
ギリシャ文字はアルファ、ベータ、ガンマくらいしか分からないが気にしない。
アルコールが入ってしまえば些細なこと。
まずは、喉をうるおそう。

なお、この時、食べ物はなにを注文したのか、これまたさっぱり覚えていない。
注文しなかったのかもしれない。
アテネの食べ物で覚えているのは、ギロスピタ。ギロス──トルコで言うところのドネルケバブのドネル。
ドネルケバブがギリシャではギロスピタなのだ。
モナスティラキ広場の近くだったかと思う。
座席の無いテイクアウトのお店で、買ったギロスピタを食べながら、街やそこかしこにあるローマ時代の遺跡を散策していた。
おなじ地中海の国、ギリシャとトルコはとなりだし、食材も料理も似ているところが多い。が、一番違うと思うのは、ギリシャには豚肉があるところ。
トルコはイスラム教なので豚肉は無いが、ギリシャにはあるのだ。
この豚肉のギロスピタがうまい。
ドネルケバブでおなじみのくるくる回るやつでしっかり焼いた豚肉を、なが~いナイフでそぎ落として、ピタパンにはさんでくれる。
店によってはフライドポテトもトッピングされて、満足いくボリュームがある。
そして安い。
世界3大料理の一つと言われるトルコ料理と並んで、ギリシャ料理もすごくおいしいのだ。
──別の日、ちゃんとパルテノン神殿を見に行った。

飲んでみたいです!